このシェアハウス経営レポートは、大阪市内で4棟のシェアハウスを経営し自社運営している当社の社内報告書を元に作成しています。公開している理由は、シェアハウスの経営や運営をお考えの方に、少しでも参考になりシェアハウス本来の魅力である「人が価値となる暮らし方」が広がることを願っているからです。
外国人の問合せは見込めない
まず、2021年7月度の外国人からの問合せ状況は、KAE OSAKAへの1件(日本国内在住、26歳のインドネシア人男性)の方みでした。現在のコロナ禍の状況 では、海外在住の外国人の問合せは見込めそうにありません。
コロナ禍で30代男性が転居に消極的
次に7月度の「LINEお悩み相談室」への問合せ件数は、9 件でした。これは、平均的な月間数値です。また、全ての問合せ総数の年齢構成は、平均年齢が26歳でした。これは、前月までの累積データと比較すると2歳下がりました。この低年齢化の原因は、コロナ禍により30歳代の男性が転居に消極的になっていると推測しています。
オリンピックの影響か?問合せ大幅増
2021年8月度の問合せ状況は、予測に反して過去平均の139%アップとなる32件となりました。この原因としては、オリンピックで同世代が活躍する姿に触れたことが心理的な影響を及ぼしたのではないかと推測しています。
口コミが広がり20代女性の問合せが増加
また、問合せ全体の93.7%が自社サイトからの問合せとなっており、ブログ記事の更新や口コミの広がりが寄与していると思われます。
その他の傾向としては、20代の女性が活発に動いており、 引き続き30歳代の男性の格差が広がっている状況です。また、外国人の問合せもHAYA OSAKAへの1件(日本在住の20歳イタリア人女性)のみでした。
課題は、女性7.5:男性 2.5の偏り
この2ヶ月間の課題は、現在の入居者の比率が女性7.5に対し男性2.5と女性に偏っていることです。これでは、当社が目指す国籍や性別にボーダーレスな多様な人が集まる暮らしと反しています。
自社サイトから問合せは好調ですが、もう一工夫して30歳代男性への訴求に的を絞ったSEO対策が必要です。来月からは、男性の共感を得られるようなブログ記事やGoogle広告のキャッチコピーを多用します。
来月の予測「コロナ禍の影響で、近隣の問合せ増加が続く」
来月、2021年9月度のキーワードは、就職・転職・シルバーウィークだと考えています。当社のシェアハウスの問合せは、毎年9月は就職や転職での動きが活発になり始める月となっています。その影響もあり8月の後半も問合せが増加しました。
生活スタイルの変化を求めている方の増加
また、最近の傾向として感じることは「生活スタイルの変化」を求めている方の増加です。それは、近隣の実家やワンルームの方からの問合せの増加に表れています。通勤などの利便性に変化がない方々がシェ アハウスに求めているのは、明らかに人との触れ合いです。これも、コロナ禍の影響の一端だと感じています。
以上、最後までお読みいただきありがとうございます。
photo:夜空の下で屋上バーベキュー by TESEN
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